ターミナルエミュレータ

ターミナルエミュレーターソフトのことなんですけど、文字のやりとりだけということは、プログラムを作ったり実行とかできるんでしょうか?>

一時代前の計算機は人間とのやりとりをすべて文字だけで行うのが原則でした。

unix計算機は、基本的な部分は今もそうです。情報処理センターで使っている

ソラリスはunixの基本的な部分にグラフィックスユーザインタフェース(マウス

クリック等で人の意志を計算機に伝える)を付け加えてあります。基本的な操作は

文字だけでできますからリモートで文字のやり取りのできるターミナルエミュレー

タがあると、基本操作がリモートでできることを意味します。ちなみにパソコン通

信は文字だけのやりとりが基本です。unixについて学ぶには、文字だけでできる操

作に習熟するのが案外早道です。

 

さて、このようなリモート環境で何ができるかですが(やってみればすぐ分かるこ

とですが)、unixのコマンドはすべて受け付けますので、かなり多くのことができ

ます。計算機プログラムを編集し、コンパイルし実行することもできます。ただし

、計算機から端末側に画像を送って来るようなものはだめです。情報処理センター

のソラリスにあるターミナルエミュレータという名前のワープロソフトに似たソフ

トは画像を送っているので、リモート環境では使えません。また、ソラリスでWWW

のブラウを立ち上げることができますが、それをリモート環境から(ターミナル

エミュレータを介して)行うことはできません。文字でなく画像を送ってくるから

です。ただ、WWWブラウザを動かすことだけが目的なら、ソラリスのもとで動かす

ことなく、自宅のパソコンの上で直接ブラウザを動かせばいいのです。

 

少し難しい感じがするかも知れないので、別の説明をします:

計算機とはどういうものかというとらえ方ですが、計算機は人間の指示(多くの

場合コマンドと呼ばれる)に従って結果を返すものと考えられます。

古くは、コマンドは文字で入れることが普通で、結果も文字が普通でした。

現在の計算機は、これに加えて人間の指示を文字のほか、与えられた選択肢の中か

ら選んで(マウスクリック等)示すことができ、結果は文字だけでなく、図や画像

で出すこともできます。

 

このように、入出力の手段が変わっても、人間の指示に従って結果を返すということ

には変わりがありません。余談ですが、人間の指示を待つのでなく、計算機が自発的

に人間に働き掛けて来るようになれば、計算機の世界はがらっと変わるでしょう。

 

ターミナルエミュレータは文字のやりとりだけしかできないということを何度も言い

ましたが、世の中に文字のほかグラフィックスユーザインタフェースをリモートでで

きるやり方がないわけではありません。これは計算機の使い方としてはやや上級編に

なります。リモートで文字のやりとりができるようになって希望があれば紹介します。

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