筑波報告(筑波大学ほか)

                         塚本委員  7月6日午後、筑波大学および図書館情報大学を訪問しまして、 学生寮の実状を調査して参りました。簡単に報告させていただきます。 1.筑波大学  ・学生寮の定員:4144名(学内の3地区に分かれて全57棟)  ・入居者数:学部生2800人、大学院700人、その他400人    (学生数:学部生8300人、大学院3500人)  ・現在、平成22年度までに全棟改修する計画が進行中で、昨年2棟の 予算が付き改修を行った。  改修前    広さ:9平方メートル    備品・設備:机、いす、ベッド、暖房装置(スチーム)、洗面台  改修後    広さ:16平方メートル(2部屋を1つに改修)    備品・設備:机、いす、ロッカー、エアコン、本棚、下駄箱          ユニットバス、ミニキッチン、電気スタンド    建物入口は、オートロックとし、開放廊下を閉鎖型にした。  ・管理は、公益法人筑波学都資金財団に委託し、諸費用の徴収等を 行っている。各棟に管理人室はあるが、そこに管理人はおらず空き部屋 となっている。3つの地区に1つずつ共用棟があり、そこに管理事務所、 風呂、食堂、売店、理髪店がある。風呂は、1回170円の入浴料を取 られる。従って、学生生活を管理するような仕組みにはなっていない。  ・改修前の棟で寄宿料3300円、共益費7140円、改修後の 棟で、寄宿料4100円、共益費8400円である。  ・共用部分の清掃は、大学の清掃業者がまとめてやっており、費用は 大学負担である。  ・入居は、1年単位であり、新入生を優先するため1年生は希望者全 員が入居できるが、4年生では3倍程度の競争率となっている。  ・郵便物は、共用棟のメイルボックスに届く。  ・自治会のような組織はない。  ・改修後の棟では、各戸に電気、水道のメータがあり、使用量に応じ て徴収している。料金の計算等、結構めんどくさい。  ・棟ごとに、男子学生用、女子学生用、留学生・大学院生用、世帯者 用などがある。一部、世帯者用のものを2人部屋として使用している。  ・部屋に備え付けの電話あり。一括して電話会社と契約しており、外 線電話は、前払いで使用する。  ・部屋に、学内LANのコネクタはない。電話回線を利用する。または、 ケーブルテレビとの契約が可能で、この回線を通してインターネットの 利用は可能。 2.図書館情報大学  ・学生寮定員:160人(2棟)、以前は男子棟、女子棟となっていた が、女子学生の増加に応じて、男子棟の4、5階を女子寮にした。女子 は、女子寮より渡り廊下で4、5階へ行くようになっている。   (学生数:大学院を含めて810人)  ・入寮者数:ほぼ満室  ・部屋は、広さ:10平方メートル       備品・設備:机、いす、ベッド、ロッカー、本棚             暖房(スチーム)       エアコンの設置は認めていない。  ・各階に給湯室(キッチン)、洗濯室、トイレ、洗面室があり、各棟 に談話室と風呂がある。  ・寄宿料3000円、共益費9000円、電気料1000円。  ・女子寮にのみ管理人がいる。朝から夕方4時まで大学が雇い入れ た女性が郵便物を扱う等の業務を担当しており、4時から夜11時ま で共益費で雇った方が、風呂のボイラーの管理等の業務を行っている。 11時に鍵を閉めて帰った後、夜間は管理人はいない。従って、学生 生活を管理するような管理人はいない。  ・原則的には、夏期休暇中は部屋を空けることになっているが、申 請すれば残ることも可能。ただし、共益費が割高となっている。  ・電気料は、部屋ごとにメータがあり使用量に応じて徴収している。 実際には、毎月1000円徴収し、年度終わりに精算している。  ・各部屋に学内LANのコンセントあり。また、談話室にパソコン2台あ り。  ・自動車の保有は認めていない(駐車場はない、駐輪場のみ)。  ・自治会等の組織はなし。


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